それは、大学2年生の夏。
高校時代の友達、通称(自称)「おしりーず」の女子3人で沖縄旅行をしたときの話です。
私達は集合日を決めて、沖縄への航空券は各自で手配することにしました。なにせ一人は京都、一人は東京、そしてわたしは神奈川。予定もばらばらだったのです。
一番に沖縄に到着したのは私で集合の3日前。
もう一人が到着したのは3人集合の1日前。
2人で沖縄料理を食べたり、フォトフレームを作ったりしました。フォトフレームは国際通りから一本入った商店街で体験しました!
1日目:全員集合!!
3人目が沖縄に到着したのは夕方。荷物だけ宿泊先のゲストハウスへ運んだあと、前夜に行った沖縄料理のお店へ。
ご飯がとっても美味しかったから3人で共有したかったんです・・・笑
そのお店がこちら。
“てぃーだんぶい”っていう名前は、沖縄の方言で「ひなたぼっこ」という意味だそうです。
ここの評価3.33だけど美味しかったですよ・・・笑
2日目:目的地は美ら海水族館。行き当たりばったりDay!
今回3日目からはなんとなくの予定が立っていましたが、2日目は行き当たりばったりにしてみました!
1日くらい、ミステリーツアーみたいな日があっても良いですよね?笑
この沖縄旅行の1年前、北海道でヒッチハイク初体験をした私達。
「北海道でできたし、沖縄でもできるんじゃ??」
と思って、実は旅行に来る前からヒッチハイクをしようと考えていました。笑
北海道ではヒッチハイクする予定ではなかったので、コピー用紙の裏紙に黒のボールペンで頑張って書きました。
でも乗せてくれた人から、紙が小さいし文字も薄くて分かりにくかったって言われました・・・(笑)
だから、前回は用意していなかったスケッチブックと太いマジックペン、ちゃんと持ってったんです。
紙いっぱいに「美ら海水族館」と書いて、
空いているスペースに「お願いします!!」と書きました。
そして、那覇市から北部の方に向かうと思われる大きめの道路わきで定番のヒッチハイクポーズ!!!
片手をグーサインして道路に向け、3人のうちの1人が交代でスケッチブックを掲げます。
道路はそこそこ広くて、車通りもほどほどにあります。
これならすぐ止まってくれる人が見つかるかも!
そうドキドキしながらヒッチハイクをすること十数分・・・・
誰も止まってくれない!!!!(泣)
ヒッチハイクしてる場所が良くないのか。はたまた、沖縄の人は観光客をあまりよく思っていないのか・・・いやそもそも3人って多いし荷物たくさんあるしな・・・。
いろんなことを考えて、最終的に北海道でサウジアラビア人が止まって2時間もかかるところを車に乗せてくれたことを思い出しました。
「・・・もしかして海外の人の方がヒッチハイクに寛容なんじゃ??」
という浅はかな考えのもと、私達はスケッチブックに
“CHURAUMI AQUARIUM”
と書き日本語のものと一緒に大きく上に持って道路の横に立ちました。(笑)
すると数分後。
中央分離帯をはさんだ反対車線から何やら声が。
「えいご、はなせますか~~~??」
その車を見てみると、スキンヘッドのいかつそうな欧米系男性が一人。
びっくりしましたが一人目に止まってくれたことと反対車線にも関わらず声をかけてくれたことが嬉しくて、私達は大きな声で
「ア リトル~~~~!!!」
とばりばりのジャパングリッシュで答えました。(笑)
するとなんと、Uターンしてこちら側の車線に来て、近くで止まってくれたのです!!!
当時、英語は簡単な会話しかできない私でしたが、その男性に英語で必死に話しかけました。
すると男性は、
「途中までなら僕が送っていけるよ、もしよければ僕の家族を紹介するから、息子たちと一緒に水族館に行ったらどうかな?」
というようなことを言ってくれました。
見た目はいかつそうでしたが、話している感じからして日本をとても好いてくれていること、そして私達の危険センサーは反応しなかったのでご厚意に甘えて乗せてもらうことにしました。
スーツケースを車に乗せるため降りてきてくれて初めて全身を見ました。
もう、全身ムッキムッキです。重いスーツケースも軽々と持ち上げてしまいます。
車の中で、家族構成や日本に何回くらい来たのかなどなど話してくれて、私達も高校時代の友達同士で今は大学生、それぞれ別の都道府県に住んでいることなどを話しました。
その男性はアメリカ人で、現在は警察官ですが以前は米軍のメンバーとして働いていたようで、その関係でよく来日しているみたいでした。
家族もみんな日本が好きで、特に息子のうち一人は日本語も少し話せるようです。
車に乗せてもらってしばらくすると、海が見え始めました。やっぱり綺麗!!
また少し走ると、周りにいる人たちが日本人ではなくほとんど欧米系の人になってきました。
ここはほんとに日本なのかと思うくらい、アメリカンです。
どこらへんかというと、北谷(ちゃたん)です。
ここらへんのエリアには、米軍関係で駐在・出張する人とその家族たちのためのマンションのようなものがたくさんあります。また、それに合わせてカフェやレストランもアメリカ仕様のものが目立ちます。
車を駐車場に止めると、海に面した散歩道みたいなところを案内してくれました。
そして、
「ここで待ってて。家族を呼んでくるから」
と家族を呼びに行ってくれたのです!!!
待っている間、私達はきれいな海をバックに写真を撮りながら
「やばいいいいいいたのしすぎるううう」
って感じで騒いでました。(笑)
しばらくしてその男性が家族と一緒に戻ってきました。
第一印象は、
ママ美人だし息子2人めちゃくちゃイケメンだし赤ちゃん天使か!!!
拙い英語で自己紹介をすると、ママが
「良かったらお家上がっていって♪」
とお家に招待してくれたのです!!!
とても素敵な家族だったのでお邪魔させてもらうことにしました。
お家の中も日本っぽくなくて、アメリカンな感じでした。(アメリカ行ったことまだありませんが・・・笑)
そしてなんと衝撃的な一言。
「もしよかったら今日の夜私達のところ泊まってもいいよ、ダブルベットの部屋一つ空いているから3人だとちょっと狭いかもしれないけど・・・」と。
!!!?!!?!??
私達の中は??でいっぱいだったし同時にすごく優しい家族なんだと感じました。
この場では断ったのですが、実は今日は宿泊先までも未定の行き当たりばったりDay(笑)
ドライブから帰るときに再度お願いして、一泊だけ泊めさせてもらうことにしました。
過去最高のドライブ!!
さて、家族との一通りの自己紹介や会話が終わり、ドライブへ出発。メンバーは私達3人とそのファミリーの長男&次男の5人。
運転手は次男のお兄ちゃん。
車の中ではそれぞれどの国に旅行したことがあるか、とかどんな映画が好きかとか話した気がします。
車の中からの景色も最高。これぞ南国。
南国いいなぁ。移住したい。(笑)
目的地、美ら海水族館へ
そして、あっという間に美ら海水族館に到着!高校の修学旅行ぶり。
高校の時はスケジュールも決まっていて時間もあまりなかったので、今回また行けるのをずっと楽しみにしていました。
美ら海水族館のホームページはこちら。
こちらはショーでの1コマです。
有名なチンアナゴとニシキアナゴもたくさん。
いやーーー水族館っていいですよね。本当はいつでもダイビングとかシュノーケリングで海の中を直接見れたらいいんですけどね・・・
魚たちが水の中を泳いでいるのを見ると癒されるし、自分が悩みを持っていたとしても見ている間はあまり気になりません。
なのでわたしは癒されたいとき、よく水族館に行きたくなります。
夕日を見に万座毛へ
残念ながら雲が少しあって太陽が沈むところは見えませんでしたが、それでも夕焼けはきれいでした。
ゾウの鼻に見えると言われる万座毛。まあ言われてみればそう見えないこともありません。(笑)
兄弟2人はタイタニックポーズ。
そして、この後どうする?という話になり、「泊まってく?」と言っていただけたので、お言葉に甘えて1日泊めてもらうことにしました。有難すぎる!!!
帰り道も次男くんが運転してくれました。
夜ごはんはピザ屋さん。お客さんもアメリカ人が多かったり、メニューやお客さん対応が英語でできるスタッフがたくさんいて、すごいところだと思いました。
しかも、ご飯もごちそうしてくれたのです!!もう感謝してもしきれません。
ご飯を食べた後は、お家に戻って家族とおしゃべり。
疲れてしまったのか、ひとちゃんとゆーちゃんは寝落ちしてしまいました。(笑)
3日目:家族との別れ
朝起きて、シャワーを借りすっきり。
そして朝ごはんまでも作ってくれました・・・・涙
お別れの時、また日本に来たら会おうね!と約束しました。なんとなく、これが最後ではなくまた会える気がしました。
するとそのファミリーは、
「アメリカに来たときは私達の家にいつでも泊まりに来てね」
と言ってくれました。感謝感激あめあらし。なんてステキすぎる家族なんだろう。
私も将来、そういう風に人を歓迎できる人になろう、とひっそり誓いました。
手紙を渡してハグをして、感動的な別れをしました。
ファミリーと分かれた後、私達はレンタカーを借りて古宇利島を目指しました。
そして、夜は車中泊。ここらへんはまた他の記事で。
4日目:再会の機会は意外とすぐ!!?
4日目、私達は車を返却し、宿泊先のゲストハウスへ。
すると全然気づかなかったのですが、ゲストハウスに到着してみるとファミリーの家のすぐ近く。
もしかしてまた会えるかも?と思って連絡してみると、一緒に出掛けられることに!
アメリカンビレッジというところに行き、ゲーセンで遊んだりプリクラを撮ったりしました。
その後、ホテル周辺まで送ってくれ、今度こそ本当のお別れとなりました。
人生のターニングポイント
このファミリーとの出会いが今後の私達3人の人生におけるターニングポイントだったかもしれません。
特に私にとって、このファミリーは理想の家族像そのもので、これからも仲良くさせてもらいたいと強く思いました。
現に、3年以上経った今でも連絡を取り合い、1年に1回くらいのペースで会うことが出来ています。
沖縄、京都、東京、ディズニーシー、山梨、さらにはドイツ。
日本国内で会っているのに、いつも歓迎してもらうのはこちら側で感謝しかありません。
アメリカに行って会えたとしてもやはり歓迎してもらう側は私達。
せめて、日本のお菓子とか雑貨とか、そういった小さいものの積み重ねだとしても恩を返していきたいと思います。
そして、いつか誰かを歓迎する側になったときに、そのファミリーのように歓迎していきたいです。