友人や同僚に夫がアメリカ人であることを伝えると、だいたいいつも質問されることが「出会いは?」と「普段の会話は何語?」という質問です。
今回は、私がアメリカ人の夫と出会い、結婚するまでのリアルな体験談をお話ししたいと思います。
よく聞かれる質問も、あまり聞かれないけれど、自分がお付き合いしている時に気になったことなんかもお答えできればと思っていますので、ぜひご覧ください!
国際結婚した私たちの基本情報
それではまず、私たち夫婦の基本情報を紹介します。
私の基本情報
【国籍】
日本人
【学歴】
大卒(社会学専攻)
【経歴】
・静岡県生まれ+育ち
・大学入学と同時に関東へ上京
・在学中にフィジー留学(1ヶ月)、セブ留学(3ヶ月)、オーストラリアワーホリ(7ヶ月)を経験
・新卒でSESに入社し3年後にWeb系自社開発企業へ転職
【職業】
システムエンジニア→Webエンジニア
【言語】
日本語(母国語)、英語(日常会話は問題なし、TOEIC850)
【趣味】
音楽、旅行、勉強(語学、IT関係)
夫の基本情報
【国籍】
アメリカ人
【学歴】
大卒(国際関係、中国専攻)
【経歴】
・アメリカのメンフィス生まれ+育ち
・学生中にブラジルでのインターン、中国への留学などを経験
・大学卒業後、日本でのALTプログラムへ参加し山梨で高校のALTを務める
・3年後にエンジニアリング会社へ転職し翻訳や通訳を担当
【職業】
高校のALT→エンジニアリング会社での翻訳、通訳者
【言語】
英語(母国語)、ポルトガル語(ビジネスレベル)、中国語(日常会話は問題なし)、日本語(現在はJLPT2レベル)
【趣味】
スポーツ、旅行、語学学習
改めて比較してみると、いくつかの共通点がありますね。
恋活スタートのきっかけ

私は2020年4月に社会人になりました。
当初別にお付き合いをしている方がいましたが、その年の秋に振られてしまい、また独り身に。
大学卒業したての頃で、まだ結婚に憧れがありました。
25歳までに結婚したい!と思っていたんですよね。
その別れた時点で私の年齢は24歳で、しかも2020年はコロナ禍で様々なことが制限されていて、、、
これは自分から積極的に動かないと、一生相手が見つからないのでは?? と思ったことがきっかけでした。
どうやって出会ったのか?Pairsを選んだ理由

かといって、街コンや恋活パーティのようなイベントは、コロナ禍であまり見つかりません。
見つかったとしても、不特定多数の人に会うのはあまり気乗りがしませんでした。
そこで、学生時代に一時期使用していた恋活アプリをもう一度使おうと思い、「Pairs」を再開しました。
私がPairsを選んだ理由としては以下の3つです。
私がPairsを選んだ理由
①以前使ったことがあり、使用感がわかっていた
②Facebookを通じた認証が必須で、身元が怪しい人はいないと思った
③フィルター機能や趣味グループといった機能が充実していた
④真剣に恋人を探す人が多い
詳しく説明していきます。
以前使ったことがあり、使用感がわかっていた
やはり使用の方法がわかっているアプリだと、いろいろスムーズですしストレスも少ないですよね。
私は使いにくいアプリやサイトで結構イライラするタイプなので、使いやすいことはとても重要でした。
Facebookを通じた認証が必須で、身元が怪しい人はいないと思った
やはりアプリで出会うとなると、変な人と出会ってしまったら、とか、犯罪に巻き込まれてしまったら、、とか心配になりますよね。
Pairsは、Facebookにアカウントがないと使用できないため、他のアプリに比べて、安全性が高いと感じました。
フィルター機能や趣味グループといった機能が充実していた
私は海外旅行や海外の文化が好きだったため、この海外に関する価値観は似ている人がいいと考えていました。
Pairsは、フィルター機能で、英語が話せる人に絞ることもできるし、趣味グループで「語学学習」や「海外旅行好き」などがあったため、そこから似た価値観の人を探すことができると考えました。
真剣に恋人を探す人が多い
やはり自分が将来のパートナーを探す目的で使いたかったので、「デートだけ」とか「体の関係だけ」、という出会いは求めていませんでした。
Pairsは恋活用と婚活用があり、私は結婚は数ヶ月でしたいわけではなかったので、恋活用のものを使いました。
外国人が絶対いいと思ってたわけじゃないけど・・・
私は、最初から外国人と国際恋愛したい!!と思っていたわけではありません。
日本人を好きになったことも、お付き合いをしたこともありますが、好きになっても片想いで終わってしまったり、お付き合いも長続きしないことが多かったです。
お付き合いが長く続かなかったのは、別に日本人だからという理由とは思ってなく、単純に「恋に恋していた」とか「価値観が合っていなかった」ということが原因だったと思います。
ですが、私は英語もまあまあ話せますし、欧米の子育て文化や結婚観、夫婦の関係に憧れていた節もあったので、日本人に絞ることはしませんでした。
マッチングから交際までの流れ

マッチングから交際までの流れをまとめてみました。
マッチングから交際までの流れ
マッチング
↓
Pairs上でのメッセージやり取りスタート
↓
2週間ほどやり取りした頃にデートのお誘い
↓
1回目のデート:洋食レストランで夕食
↓
LINEでのメッセージに切り替えてメッセージのやり取り
↓
2回目のデート:カフェ@渋谷
↓
3回目のデート:レストラン&カフェで夫の誕生日お祝い
↓
お祝い後の帰り際に告白してもらってお付き合いスタート!
個人的には、結構王道な流れかなと思っています。
マッチングアプリからの出会いだと、3回目のデートまでにお付き合いするか、フェードアウトするかを見極める人が多いと言いますよね。
私もそれに当てはまっていたと思います。
詳しく説明していきますね!
マッチング
正直、どちらから「いいね」を送ったのか覚えていません。笑
一番ありえるのが、私が足あとだけ残していって、それに気づいた夫がいいねをしてくれたという流れ。
というのも、私は神奈川に住んでいて、夫は当時山梨に住んでいたため、エリア的に難しいな〜と思った可能性が高いです。
馴れ初めで、どちらからか?ってよく聞かれるのに覚えていないのはちょっと残念ですが、まあ仕方ないです。笑
ですが、兎にも角にもマッチングすることができました!
Pairs上でのメッセージやり取りスタート
無事にマッチングしたので、メッセージのやり取りをスタート。
メッセージは日本語がメインで英語もたまに使って会話しました。
割合的には、日本語8、英語2くらいだったと思います。
2週間ほどやり取りした頃にデートのお誘い
メッセージの頻度は1日に1~3往復くらいです。
短文で高スピードでレスポンスする感じではなく、割と長めの文章をいくつか送っていくつかのトピックについて同時進行で話すスタイルでした。
私も夫もあまりレスポンスは早くないタイプなので、ちょうど良いペースで楽しく会話が続きました。
そして、2週間ほどやり取りした後に、夫側から
「今週末の夕方にご飯食べませんか?」
と誘ってくれました!!
ここで住んでいる地域の遠さが気になり確認してみたところ、意外と東京に近いエリアに住んでいることが分かりました。
山梨って、短くても東京や神奈川からは2時間かかると思っていたんです。
でも、調べてみると近いところは電車で1時間くらいで行けちゃうんですよね。
そんなこんなで、お互いの住んでいる場所のおよその中間地点で会うことになりました。
1回目のデート:洋食レストランで夕食
初デートは日曜日の夕方でした。
ドキドキの初対面です。
私が感じた第一印象は、「とてもやさしそう」。
日本に来てまだ2年目だったのに、日本語がすごく上手で、話し方もとても優しく感じました。
以前他の外国人とデートした時に、良い人だったけど、日本語での会話も英語での会話もうまくできず会話のストレスが強すぎてフェードアウトした方がいたのですが、夫との会話では、1回目のデートからストレスは感じませんでした。
そして、夕食は特に予約することなくモールの中のお店からその時に選んで行きました。
LINEでのメッセージに切り替えてメッセージのやり取り
1回目のデートが終わった後はPairsのメッセージからLINEに切り替えました。
この記事を書くのに久しぶりにやり取りを見返したら、お互いに「さん」付けで呼んでいて、しかも敬語混じりの日本語で話していたのでニヤニヤしちゃいました笑
2回目のデート:渋谷
2回目のデートはその1週間後。
昼間のランチでした。
スマホのアルバムを見返したらパスタの写真が残っていました。
3回目のデート:レストラン&カフェで夫の誕生日お祝い
3回目のデータはさらにその1週間後。
また二人の中間地点らへんで会うことにしました。
実はこの週末は、友人とキャンプに行っていたのです。
でも、この日は夫の誕生日だったのでお祝いしてあげたいなと思い。。。
すごいスケジュールでしたが、キャンプの帰り道に途中の駅で下ろしてもらい、デートへ向かいました。(友人たち、あのときはすまん!!!)
大荷物なのは恥ずかしいので、コインロッカーに入れて、服もデート用に着替えました。笑
肝心のデートでは、夕ご飯はちょっと良い回転寿司を食べて、その後カフェバーに行って誕生日のお祝いをしました。
まだ微妙な距離感でしたが、プレゼントは何かあげたいなと思い、ボールペンをチョイスしました。
夫はその当時、ALTの先生をしていたので喜んでくれ、良かったです。
お祝い後の帰り際に告白してもらってお付き合いスタート!
3回目のデートも楽しく終わり、帰る時間に。
3回目のデートだったこともあり、今回特に何も向こうからのアクションがなかったら脈なしかなと思っていました。
ですが帰り際に、、、、
「僕と付き合ってくれませんか?」
と日本語で告白してくれました!!!
今でもすごく緊張していた夫の顔を覚えています。
交際から結婚までの流れ

さて、お付き合いが無事にスタートしたので、交際から結婚までの流れを紹介します。
時期 | イベント |
---|---|
2021年7月 | 交際スタート |
順調にデートを重ねる | |
2022年8月 | 同棲スタート 夫の実家メンフィス初訪問 |
2023年3月 | 夫の家族来日、家族が初顔合わせ |
2023年4月 | 夫からプロポーズ |
2023年7月 | 日本で入籍 |
2024年1月 | アメリカで結婚式 |
2024年4月 | 日本で結婚式 |
2024年6月 | ハネムーンでインドネシアバリ&シンガポールへ |
2021年7月に交際をスタートし、入籍したのが2023年7月なので、ちょうど約2年付き合ってからの結婚でした。
国際恋愛ならではの悩みや壁

国際恋愛ならではの悩みだったかなということをまとめてみます。
ニュアンスの行き違いが発生してしまうことがある
これは同じ言語を母国語としている二人でも起こりうると思います。
ですがお互いの母国語が違う場合、より起こりやすくなると感じました。
そのため、「これはもしかしてこの意味として使っているのかな?」と想像力を働かせて、伝えられた言葉通りに受け取りすぎないことを気をつけています。
そして、不明確な場合はお互い確認するようにしています。
家族同士の交流が大変
私と夫は二人とも言語学習が好きで、お互いの母国語で会話ができています。
しかし、私の家族は英語を話せませんし、夫の家族も日本語は話せません。
そのため、家族同士が会うときには私と夫で協力して通訳的な役割を果たす必要があります。
1日だけとか数時間だけなら問題なくできますが、何日もとなったり、1日中だったりすると、やはり疲れてきてしまいますよね。
最近は私の母は英語を勉強しているらしく、将来自分で話せるようになる日が来るかもしれません。
「綺麗」の概念が異なる
これは国際恋愛ならでは、というより日本人が綺麗好きすぎて発生してしまう問題かもしれません。
日本人では一般的にしないようなトートバッグや上着を地面に置いたり、スーツケースをベッドの上で開いたり、というようなことが最初は気になっていました。
今は、命に関わるようなことでなければ気にしない、と決めました。笑
プロポーズは日本語?英語?どこで?

プロポーズは、横浜にある 港の見える丘公園 でした。
4月だったので、お花が綺麗に咲いていて、ガーデンを散歩しているタイミングでプロポーズをしてくれました。
気になるプロポーズの言葉は、日本語のオーソドックスなフレーズの、「僕と結婚してください」。
英語で「Will you marry me?」と言ってもらうのも素敵だなーとは思っていたのですが、日本で出会って日本でプロポーズだったので、夫は日本語を選んだようです。
憧れだった指輪パカもしてくれて、とても嬉しかったのを覚えています。
婚約指輪を購入してくれていることに全く気づいていなかったのて、びっくりでした。笑
プロポーズの日の夕食は、なんとサプライズで友人たちと弟を呼んでくれていて、特別な思い出になりました。
夫はサプライズはあまり得意ではないと思っていたので、サプライズを考えて実行してくれて本当に嬉しかったです。
結婚の決め手になったこと

プロポーズの日は想定外だったのでびっくりはしていたものの、プロポーズの前から私たちはよく将来について話していました。
いつくらいに結婚するのか、将来どこに住むのか、いつ頃子どもがほしいか、など、今思うと結婚するのに大事であろう価値観などのすり合わせや認識合わせができていたなと感じます。
ズバリ、結婚の決め手は4つです!
結婚の決め手
- 穏やかでフレンドリーな人柄
- 将来の家庭像やキャリア像でズレがなさそう
- 私のことを溺愛してくれる
- 日本語ペラペラ
1つずつ詳しく説明していきますね。
穏やかでフレンドリーな人柄
夫はいわゆる愛されキャラだと思います。
特に日本ではおじいちゃんおばあちゃんに可愛がられるタイプです。
そのおかげもあり、私の家族も夫のことを大歓迎してくれて、「良い人に出会えてよかったね」と言ってもらえます。
そしてお付き合いする中で、喧嘩になったことがありませんでした。
私がたまに不満を伝えることはあったりもしましたが、自分に非があると分かれば謝って直そうとしてくれます。
優しすぎてたまに心配になることもありますが、でもこんなに優しくて穏やかな人とはなかなか出会えない、と思います。
将来の家庭像やキャリア像でズレがなさそう
やはり全く異なる人生を歩んできた2人が結婚して同じ道を歩むには、ある程度似た将来像を持っている必要があると思っています。
プロポーズ当初は日本在住でしたが、夫はいずれアメリカに戻って大学院へ行き、仕事もしたいと考えていました。
実は私もIT系エンジニアとして、アメリカで働いてみたいというひそかな野望があったんです。また、日本の労働環境(残業文化や賃金)で思うこともたくさんあり、他の国で挑戦してみたい気持ちがありました。
もし私が一生日本で暮らしたい人だったら、子どもがいらないと考えていたら、もしくは子どもが今すぐほしいと考えていたら、おそらくお付き合いの途中で破局になっていたでしょう。
私の人生観も含めて一緒にやっていけそうと思ったから、夫はプロポーズしてくれたのだと思います。
私のことを溺愛してくれる
これが1番かもしれません。
日頃から、夫が私のことを溺愛してくれているのが分かります。笑
そして、「愛してる」「大好き」「かわいい」「優しい」と言った褒め言葉を毎日言ってくれるんです。
もちろん私も思ったときや言ってくれたときは私からも言いますが、夫は本当に頻繁に言ってくれます。
日本人としては照れ臭さもありますが、でもやっぱり褒めてくれたり好いてくれたりするのがわかると誰でも嬉しいですよね。
また、将来家族が増えたときも、きっと子供に対しても愛を注いでくれる人だと感じました。
日本語ペラペラ
国際結婚している人の中には、夫婦2人のうちどちらかは母国語しか話せない、と言った場合もあると思います。
ですが私は、国際結婚するならお互いの言語を話せる人、もしくは今はまだペラペラでなくても学ぶ意思のある人が絶対良い!と思っていました。
それは、お互いの言葉を2人が話せることで、2人の関係性はフェアになりやすいし、お互いの家族との交流が容易だと思っているからです。
例えば夫が日本語を話せないとすると、英語を話せない私の家族に紹介するときは、絶対に私の通訳が必要になってしまいます。
反対に、私が英語を話せないとすると、夫の家族との会話には、常に夫にいてもらわないといけなくなってしまいます。
夫は、出会った時にはすでに日本語をペラペラまではいかないまでも話せていて、毎日日本語を勉強していると言っていました。
結果的に、夫は今ではN2(TOEICに置き換えるとLR600~800くらい?)に合格するレベルまで上がっていて、今はN1(日本語能力検定試験の最難関グレード)に挑戦しているところです。
日々、夫との会話にはどんどん新しい単語やイディオムが増えてきて、本当に感心しています。
むすびに
さて、私たちの馴れ初めについて紹介してきましたが、いかがでしたかよくある流れなんじゃないかな〜?と思いました。
初デートからお付き合いまでも、交際から結婚までの流れも、現代日本人の社会人同士によくあるパターンだったんじゃないかなと思っています。
もちろん、国際結婚によって追加で発生する手続きや悩みはありますが、基本は日本人同士の結婚式と特に変わりはありません。
ぜひ気負いすぎず、2人の関係を築いていってくださいね。