IT

SES企業から自社開発エンジニアへ転職した記録

昨年の2022年10月から転職活動を始め、2023年2月に転職活動を終え、2023年4月より自社開発企業にフロントエンドエンジニアとしてジョインしました。元々の予定は2023年1月に転職希望だったのですが、仕事の都合と転職活動が長引いたこともあり、当初の予定からは3ヶ月ほどずれてしまいました。それでも納得のいく転職ができたと感じています。

転職先に来て1年が経ちましたが、自分のやりたかったサービスの開発業務に携わることができたり、AWSの基盤を使用するサービスのためAWSについても実務から学ぶことができたりと、転職して本当に良かったと感じています。

途中かなり苦戦し、転職活動を一時中断した時期もありましたが、最終的には2社(1社は自社開発・もう1社はSES企業)から内定をいただき転職活動を終えることができました。

同じように困っている方、頑張っている方の参考や励みに少しでもなれば幸いです。

転職を検討し始めた時期

私が転職を最初に検討したのは、2021年10月頃。

当時、私は新卒で入社した会社で社内のVRチームに所属しており、中でもVR動画の制作を担当していました。コロナ禍でオンラインの需要が急激に高まったことにより、会社がVR技術に着目し、新しく始めた事業の初期メンバーとして動画の撮影からデザイン、編集までいろいろとやらせてもらい、とても充実している内容ではありました。

しかし私には、ずっと不安が付きまとっていました。それは、これはエンジニアのキャリアとしては遠回りになっている、という点でした。

そこでそういった思いを上司に相談し、エンジニアとしての業務に携われないのであれば転職も考えていると伝えました。その後、思いを汲み取ってくださり私は転職せず、エンジニアとしての第一歩を踏み出すことができました。

第一歩として見つけていただいたところは、自動車業界のとある企業のSaaSプロダクトを使用した社内IoTシステム開発業務。ここでJavaScriptとSQLを業務で使用するようになりました。

そして半年が過ぎようとした頃、私は再び不安を抱きはじめます。不安だと感じたのは、今携わっている業務ではエンジニアとして専門性を磨くことが難しい、ということ。

JavaScriptは書いても100行程度、しかもVanillaで、複雑な処理は全てSaaSプロダクトが担ってくれており、ローコード開発でできてしまいます。このままここで働いていても得られる知識や経験はとても限定的で、自分が理想とするエンジニア像とはほど遠かったです。

転職活動、始動!!

そして、2022年10月に本格的な転職活動を始めました。

当初利用させていただいた転職サービスはtype転職エージェントさん。

とても親身にアドバイスしてくれたり、良い求人もたくさん紹介してくれたりしたのですが、私自身の実力・努力不足でほぼ全滅でした。(1社は最終面接まで進むことができましたが、想像と少し異なっていたため最終面接前に辞退させていただきました)

企業担当者からの面接のフィードバックも、多くが実力不足や経験不足エンジニアとしてのキャリアがふわっとしている、といった点が多かったです。

一瞬メンタルが落ちましたが、それでもこの人生100年時代、自分の好きなことを仕事にしたい、少しでも豊かな暮らしがしたい、という気持ちで、一度中断して2ヶ月ほど準備期間を設けることにしました。

準備期間にしたこと

準備期間にしたことは主にこちらです。

準備期間にしたこと

・React&Laravelの勉強
・その他Web開発の勉強(DB, Docker, Express, etc.)
・自己分析&転職の軸のブラッシュアップ
・ポートフォリオの作成
・転職サービスの吟味、登録

ここから詳しく説明していきます。

React&Laravelの勉強

ReactとLaravelを使用したToDoアプリのチュートリアルを実施することで、全体の流れを大まかに掴むことができました。

またバージョンの違いなどにより、チュートリアルにはないエラーもいくつか発生したため、自分で調べて解決する能力も鍛えられたと感じています。

私が使用させていただいたチュートリアルはWEBOTV / WEBプログラム学習チャンネルさんがYouTubeで出されているこちらの再生リストです。

チュートリアルを使って勉強するメリットを自分なりに言葉にすると、以下の3点かなと思います。

チュートリアルのメリット

①無料または破格なのに現役エンジニアから学ぶことができる
②動画を見ながらできるため、書籍や技術記事を見てやってみるよりも手順が視覚的でわかりやすい
③バージョンの違いなどでうまく動作しないこともあるが、そこを乗り越える解決する力を身につけることができる

その他Web開発の勉強(DB, Docker, Express etc.)

準備期間前の転職活動を通じてWeb開発に関する知識力や技術力が低いと感じたため、UdemyやYouTubeで体系的なチュートリアルや解説動画を探しては見て、実際にやってみて、を繰り返しました。

各技術の勉強内容や方法をまとめました。

技術勉強内容勉強方法
DBCRUD操作
NOSQL
SQL
Udemyのフルスタックエンジニアコース
YouTube
DockerDocker containerの概念
ymlの書き方
YouTube
Node.js / ExpressExpressを使用した開発方法
Node.jsのローカル開発手法
Udemyのフルスタックエンジニアコース
API開発CRUDについて
Postmanの使い方
Udemyのフルスタックエンジニアコース
YouTube
AWSAWSの仕組みの基礎
Cloud9を使用した開発方法
YouTube
Web開発周辺技術の勉強内容と方法

自己分析&転職の軸のブラッシュアップ

転職の軸は以下の3つに定めました。

転職の軸3つ

①モダンな技術が扱えるエンジニアとしてのキャリアアップにつながる
②ユーザー体験にこだわって開発ができる
③給与アップ(今すぐでなくても評価制度が整っている)

また自己分析で、今までの自分のやってきた経験などを棚卸ししてまとめました。

ポートフォリオの作成

ポートフォリオとして、チュートリアルで学んだ技術を活かしてDockerで環境構築+ReactとLaravelでWebアプリを作成することにしました。

(ちなみにポートフォリオですが、結果的に未完成のまま内定をいただき転職先が決まりました。転職後は結婚などビッグイベントもあり、今はまだ完成までいけていません、、、が、ポートフォリオで作成していたものはいずれ完成・公開したいと考えています!)

転職サービスの吟味・登録

当初2023年1月から転職活動を再開しようとしていましたが、その後の流れを考慮した際、年度代わりの4月から新しい職場で働きたいと考えていたため、少し前倒しで2022年12月中旬頃から応募企業の選定と応募を開始しました。

準備期間で私はいくつかの転職サービスに新しく登録しました。

登録した転職サービスは、以下3つです。

・ビズリーチさん

・リクルートエージェントさん

・レバテックキャリアさん

主にビズリーチでたくさんの転職エージェントからメッセージをいただき、いくつかのエージェントの方と面談をしました。たくさん来すぎて迷いましたが、その中でも親身になってくれそうなプリセプトさんにお世話になることに決めました。

プリセプトの担当者の方はとても物腰が柔らかく、毎回の面談も憂鬱に感じることなく最後まで参加できました。

プリセプトのサービスで特に良かったことは、マイページから空き日程を入力しておくと、各企業さんとの調整は、担当者さんがしてくれて、最終の日時確認だけで良いこと!

仕事を続けながら転職活動をすると、メールを何度も見ることができないためとても助かりました。

転職活動の結果

転職活動の結果実績としては、以下の通りです。

書類応募: 32件

書類選考通過: 9件

1次選考通過: 4件

最終選考通過(内定): 2件

内定をいただけた理由としては、2社ともメインはポテンシャルと人柄のようでした。

業務や自己学習で経験したことを自分の言葉で噛み砕いて説明できたことも、自分の実力を把握していると高評価をいただけたようです。

内定後、転職先決定まで

内定後にオファー面談を実施していただき、2社の比較材料を揃えました。

比較はスプレッドシートを使用しました。

どちらの企業も以前より条件は良くなりますし、業務内容や社風も自分の希望と合っていて最後までかなり悩みましたが、最終的にはやはり最初決めた転職活動の軸に立ち戻り、今の会社に決めました。

転職活動のタイムライン

今まで色々と話してきましたが、流れをタイムラインにまとめてみました。

時期内容
2022年10月転職活動スタート
2022年11月転職活動一時休止
・自己分析、転職軸のブラッシュアップ
・技術習得、ポートフォリオ開発
・転職サービスの吟味&登録
2022年12月末転職活動再スタート
2023年2月初め内定、オファー面談
2023年2月中旬転職先決定、会社へ転職の旨を報告
2023年3月末会社退職
2023年4月転職先へ入社
転職活動のタイムライン

休止期間も含めると、転職活動期間は約4ヶ月でした。

転職サイトの記事などをみると、平均的な転職活動の期間は3~6ヶ月と言われることが多いみたいなので、至って平均的な期間だったようです。

むすびに

転職して1年経ちましたが、転職活動の軸を全てクリアした転職ができたと感じています。やはり一度立ち止まって、再度準備期間を設けたことが良かったかなと思います。

今の時代は、新卒から定年退職まで働く前提ではなくなってきています。特にIT業界では特に顕著だと感じています。

せっかくなら好きな企業で働いてみたくありませんか?新卒ではご縁がなかったとしても、中途だったらご縁がある可能性があります!

私の場合、新卒のときは自社開発企業はとてもじゃないけどエントリーできないレベルでした。ですが新卒で入社した会社での経験や自己学習を経て、自社開発企業から内定をいただくことにつながりました。今の会社をとても気に入っていて、1年ちょっと前の自分の選択を褒めたいです。

くすぶっているのはもったいないので、少しでも興味があるのであれば、まずは転職サービスに登録してみましょう!!思いがけない企業も紹介してもらえるかもしれません!

  • この記事を書いた人

きよ

平成7年(1995)生まれの文系学部卒エンジニアです。 2020年からSESの会社で働いていましたが、転職して2023年からは自社開発企業でWebエンジニアとして働いています。 最近日本在住のアメリカ人と国際結婚しました。 デザインと旅が好きです。

-IT
-