先日新婚旅行でバリに行った筆者が旅行するにあたって知ったこと、知っていてよかったと思ったことをまとめました!
現地の文化を尊重して、より素敵であたたかい旅にしてくださいね!
絶対知っておきたい!インドネシア・バリの基礎知識編
1. インドネシアは世界第4位の人口、日本の約5倍の国土
インドネシアが大きい国だと認識している方は割と少ないのではないでしょうか?
実はインドネシアの人口は中国、インド、アメリカについで4番目に多く、2022年時点でのインドネシア人口は約2億7千万人です。
日本は2024年現在では、約1億2千万人で世界12位だよ〜
インドネシアは島々からなる島国で、島の数は小さいものも合わせると17000個以上あるようです!!
国土は日本の約5倍です。
2. インドネシアは世界一イスラム教徒が多い国ではあるが、イスラム教国家ではない
人口の約9割がムスリムのインドネシアですが、憲法で5大宗教(イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教(カトリック、プロテスタント)、仏教、儒教)すべての平等な権利が定められています。
3. バリ島はヒンドゥー教徒が約90%
2でインドネシアは世界で一番イスラム教徒が多い国とお伝えしましたが、バリ島だけは何故かヒンドゥー教徒の割合が非常に高いです。
このヒンドゥー教は、インドのヒンドゥー教とは少し異なるようで、バリ土着の信仰やインド仏教の習合で成り立っているバリ・ヒンドゥーと呼ばれるものになります。
気になったので理由を調べてみましたが、4〜5世紀頃にインドネシアのジャワ島経由で、インドから運ばれたようです。その後インドネシアではイスラム勢力が強くなりましたが、ジャワ島の王国の貴族や僧侶などが逃げるようにバリへ渡り、これらの歴史が現在のバリ・ヒンドゥーのベースになっているようです。
世界最大のイスラム教徒数を有するインドネシアで今も息づくバリ・ヒンドゥー
4. 公用語はインドネシア語だが、それぞれの島にも言語があり2言語以上話せる人が多い
学校教育やテレビなどではインドネシア語が利用されていますが、バリでは日常的には"Balinese"というバリ語が使用されています。
それぞれの島でもそれぞれの言語が流通しているため、インドネシア語が他の島の人との共通言語になります。
観光業に携わる人は、それに加えて英語や日本語・中国語など習得している方が多いです。
5. バリは交通渋滞がすごいため、余裕を持ったスケジュール作成が必須
Googleマップでは渋滞が反映しきれていないため、15分と表示されてても、実際は40分くらいかかることもありました。
最低でも調べて出てきた想定時間の2倍は見積もって予定を立てるのが吉です。
特に混んでいたのは、ウブド中心部とクタビーチエリア。
しかも私たちが訪れた6月中旬は、年間のピークではないらしいので、ピーク時期の6月下旬〜8月に行かれる方はかなり覚悟した方が良さそうです。リゾートホテルでのんびりとかの方が、気持ちよく過ごせるかもしれません。
6. 水道水は飲まない、口に入れない
水道水は日本と異なり水質が良くないため、飲料水としては適しません。
歯ブラシなどでも、ミネラルウォーターを使用するようにする必要があります。
7. トイレではトイレットペーパーは流さない
日本と違いトイレットペーパーをトイレに便器に捨てて流してしまうと、詰まってしまいます。
となりにゴミ箱があるので、そこに捨てます。
なお、バリの女子トイレはほとんどのトイレが洋式でしたが、一部和式に近いスタイルのものもありました。
他の東南アジアの国のトイレよりも、わりと綺麗なところが多かった〜
8. 物価は全部が安いわけではない
たしかに水やビールは、2024年でも安かったです。
しかし、お土産やさんで売っているお菓子や小物は他の東南アジアの国と比較すると高いと感じました。特にチョコレートなどは高く、12個入りのものが1500円ほどで売っていました。
観光が経済の2/3を占めているバリ島では、観光客が訪れるところは欧米に比較的近い価格のところが多いと感じました。
バリを観光地化する際に、地元民の生活エリアと観光地エリアを分けるように開発したとのことで、地元の方は観光地の店をあまり利用しないと思われます。
9. バリ島のあちこちで見かける地面に置かれているお花は踏んではいけない
地面に置かれているお花は、"チャナン"と呼ばれるヒンドゥー教のお供え物とのことです。レストランやホテルの入り口など、至るところにあるのでうっかり踏まないように気をつける必要があります。現地の方々は毎日お花を供えてお祈りをささげているようです。
綺麗なオレンジ色のお花がとっても素敵
10. バリでは握手などは必ず右手でおこない、子どもの頭は絶対になでない
こちらも宗教的な理由のNGになります。イスラム教・ヒンドゥー教の教えでは、"不浄の手"とされていて、食べ物なども必ず右手で食べます。
子どもの頭を撫でることについては理由は異なりますが、撫でてはいけないことはイスラム教でもヒンドゥー教でも同じです。
イスラム教では"子どもの頭を撫でると成長が止まる"、ヒンドゥー教では"頭は神の宿る神聖な場所"と考えるため、可愛い子どもが近くに来ても、なでないよう気をつけましょう。
11. 生理中・出産直後の女性や怪我をした人・身内に不幸があった人などは寺院に入ってはいけない
これは寺院に行って説明を見つけてびっくりしたルールでした。
バリで寺院に入るためには「清らかな状態」でなければならず、これらに当てはまる場合は立ち入ることができません。
バリ・ヒンドゥー教では「血」に悪霊が寄ってくると考えられていることが理由のようです。
12. 寺院に行くときは露出の少ない服装で
バリ島はリゾート地なので、ノースリーブのリゾートワンピースなどを着ようと考える人も多いでしょう。
しかし寺院に入る際には、露出の少ない服装である必要があります。
多くの寺院では腰巻きや腰帯を貸してくれますが、自分でも用意しておくことが安心です。
寺院に行くときには薄い上着を羽織るなどして肩は隠れるようにし、下は膝が隠れる長さの丈のものを選ぶようにしましょう。
知っておくとより楽しめる!インドネシア・バリの豆知識編
1. 街中で見かける門には2種類あり、屋根がある門=玄関、屋根のない開いた門=寺院の入り口
街中を車に乗って移動していると、綺麗に作られた門をたくさん見かけます。この門たちは一体何なのか、気になって観光ガイドさんに聞いてみたところ、「屋根があって閉じている門は家の玄関、屋根のない開いている門は寺院の入り口」だということでした。
昔ながらのバリのお家は、リビングや寝室、キッチンと部屋ごとに建物が分かれていて、部屋の移動は外に出る必要があるようで、今もこのタイプがまだわりと多いようです。
2. ヒンドゥー教の寺院はpublic・village・familyの3種類のタイプがある
public templeは大衆用でみんなで集まってお祈りをしたりする寺院、
village templeは村や町サイズ、
family templeは家やお店の一角に建てるような個人用の寺院だそうです。
バリでは、レストランなどをオープンするときにはほぼみんな敷地内の一角に寺院を設けるそう。
このような小さいものも含めると、バリ島には寺院が20,000個以上あると言われています。
3. バリには日本語を話せる現地の人がたくさんいる
昨今は欧米の人(特にオーストラリア人)が多く訪れるようになりましたが、過去には日本人観光客が最も多かった時期もあり、日本語ができるとツアーガイドやドライバーとして有利だったようです。
日本人と言うと、日本語を話してくれる人がとても多かったです。
4. 世界的に有名な高級コーヒー、Kopi Luwak(コピルアク)はインドネシア生まれのコーヒー
ジャコウネコのう◯ちから取れるコーヒーチェリーの種からつくるコーヒー。
日本だと1杯3000円くらい〜。
味はとてもマイルドで意外と飲みやすいです。
匂いが独特です。(臭くはない)
観光地の近くなどにあるコーヒーショップで飲めます。
でもなんでう◯ちから取り出したもの飲もうと思ったんだろう、、笑
5. インドネシア在住の日本人は約20000人
在インドネシア日本大使館の調査によると、2017年時点で19717人がインドネシアで生活しているそうです。
ちなみに、バリには5000人ほどの日本人が住んでいると言われていますが、観光ビザで滞在している人もいて正確な人数は掴めないようです。
多くの日本人は首都のあるジャカルタに住んでいるみたい!
6. 音楽の授業で見たことのある"ケチャ"はバリの舞踊
ケチャはバリでおこなわれる民族舞踊です。
Wikipediaによると、以下のように説明されています。
ケチャ (kecak) とは、インドネシアのバリ島で行われる男声合唱。または呪術的な踊り(サンヒャン)にともなう舞踏劇。バリ島では「k」を発音しないため、現地ではチャと呼ばれている。
Wikipedia - ケチャ
ケチャはバリ島の様々な場所でおこなわれますが、一番有名なものはウルワツ寺院でのケチャダンスです。
バリには、日本でも有名なこのケチャの他にも、王宮で毎晩おこなわれているレゴンダンスという伝統舞踊があります。
7. インドネシアの国旗の赤は勇気と情熱を、白は真実と聖なる心をあらわす
インドネシアの国旗は上半分が白、下半分が赤です。
実はデザインはモナコの国旗と同じですが、縦横比が違うそうです。
8. インドネシアでも日本のアニメは人気
Grabカーに乗ったときに、ONE PIECEのフィギュアを置いている車に何度か出会いました。
調べたところ、ドラえもんや名探偵コナンの映画はインドネシアでも毎年上映されているようです!
むすびに
さて、この記事で挙げた20個のうち、いくつ知っていましたか?
旅行で訪れるときには、現地の文化を少しでも理解して、その土地の文化を尊重したふるまいをしたいものですね。
素敵な思い出が作れますように願っています。